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代表笹森 7,8月コラム

 熱く燃えた夏が終わりました。この1か月強で、花まるグループではサマースクールを、アノネ音楽教室では音楽合宿を開催し、約60コースの全行程が無事完結しました。このコロナ禍に、私たちを信じてお子さまを送り出してくださったご家族の皆さま、本当にありがとうございました。


 先日は、この夏の締めくくりとして、一部の花まるグループ社員で、サマースクールでお世話になっている宿に挨拶回りの様な形で再び現地に行ってきました。その夜、ある山の上にある天文台の話になりました。花まる学習会のサマースクールでお世話になっている天文台のお姉さんの話がとにかくおもしろいというのです。曇り空で全く星が見えなかったのですが、話だけでも聴く価値があるということで、天文台に行くこととなりました。


 天文台のガイドを務めるお姉さんは、まるで花まる学習会の授業を行う教室長のようにはつらつとして、暗闇の中でも笑顔だとわかるような方でした。


 ガイドのお姉さんに、まず天文台にある2メートル以上もありそうな望遠鏡を見せてもらいました。その日は曇り空でドームを開いて観察することはできませんでしたが、晴れていれば様々な恒星や惑星はもちろん、土星のリングも見ることができるそうです。


 その後はドームの裏に行き、ドームの壁に投影されたプラネタリウムのような映像を見ながら、解説をしていただきました。


 従来、星座の起源は約5000年前、メソポタミア地方の羊飼いが、動物や英雄たちの姿を星空に描いたことだとされてきました。しかし、最近では新説が提唱されています。その一つに、有名なフランスのラスコーの壁画(1万5千〜1万年前)に、夏の大三角などを模写したと思われるものがあるという説があります。


 いずれにしても、星座という概念は各地の文明に広まり、やがて古代ギリシャにも伝来しました。詩人たちの話の中に取り上げられ、ギリシャの神話や伝説と結びついていったそうです。メソポタミアやギリシャがある北半球で見える星座は44ぐらいあったそうで、近代の天文学で定められている88星座とは約40の差があります。


 16世紀頃を過ぎ、望遠鏡の発明や大航海時代が重なります。ヨーロッパの人々は南半球にも行くようになり、南半球でしか見えない星空における星座が取り入れられました。こうして近代の88星座の確立に向かっていきました。大航海時代に船乗りたちが知った、カメレオン、かじき、くじゃく、インディアンや、望遠鏡、コンパスなどの新しい道具が星座になったそうです。


 88星座というのは、国際天文学連合が制定したものですが、世界中のそれぞれの国や地域特有の星座も存在しています。例えば、日本ではあのオリオン座が"鼓星(つづみぼし)"と言われているそうです。鼓は、能などで使う肩に乗せる太鼓ですね。


 さて、興味深い話をたくさん聞かせていただき、携帯にメモした内容をそのままこのコラムに書いているわけですが、私の中で特に響いたことを紹介します。それは、