つかの間のお正月が過ぎ去りました。改めまして、2023年もどうぞよろしくお願いいたします。
新年は、久しぶりに花まる学習会*の事業部長である相澤樹(野外体験では”パッション”の名でおなじみ)と二人で、奈良県にある大神(おおみわ)神社に参拝に行ってまいりました。相澤は、もともと私が花まるに入社したときの上司で、今でも家族ぐるみで仲良くさせていただいている大先輩です。
*アノネ音楽教室が所属する花まるグループの主たる部門。以下「花まる」と表記。
大神神社は、古事記や日本書紀にも創祠(その地で神をまつり始めること)に関わる伝承が残っていて、古社中の古社と認識されているそうです。そんな格式高い大神神社にお参りするときは、いつもご祈祷をお願いしています。お祓いをしていただく際には、巫女さんによる雅な舞や神楽鈴(かぐらすず)のお清め、神主さんの大麻(おおぬさ)が頭の上を通過する音、そして、山の冷たい風が相まって、まさに身が祓い清められた感じを受けます。普段時間をかけてお祈りやお願いをすることもない私に、関わる人の健康と幸せをじっくり願う機会を与えてもらえる、年に1度の貴重な時間です。
さて、新年に開催したミュージックアカデミーには多くの方々にご参加いただき、感謝の気持ちであふれております。
弦楽器科では『お弾き初め(おひきぞめ)』、ピアノ科では『実技強化特訓』を開催いたしました。
私は弦楽科を担当しておりますが、年に1回弦楽器の子どもたちが集合して発表する演奏は催しを重ねるごとにレベルが上がり、圧巻といえるスケールになってきました。
今後も、1年を通してたくさんの特別な機会を皆さまにお届けしていく予定です。
まず、2024年度(2025年3月)に開催する『海外演奏旅行』には、既に200名近くの皆さまからエントリー*をいただいております。これだけ子どもたちが集まれば、最高のコンサートが実施できると講師一同楽しみにしております。6月に第二回説明会がありますので、是非まだの方はアーカイブをご覧ください。
*本申し込みに先んじたものです。
2つ目は、高学年や中高生の皆さま向けの国際交流です(対象コースなどについては調整中です。詳しくは追ってご案内いたします)。6月中旬にアメリカのある中学生の合唱団が来日して、各所で演奏します。嬉しいことに、アノネ音楽教室にも、子どもたち同士で交流ができないかとお声かけいただきました。一緒に合唱することはもちろん、グループを作って浅草を観光して、子どもたちだけの班で散策したりご飯を食べたりする機会を設けようと考えています(現段階での構想で、変更する可能性もありますが)。片言であっても英語でのコミュニケーションに挑戦するいい機会になりそうですし、まだあまり話せなかったとしても、手持ちの翻訳機を用意して、それに話しかければスムーズにやり取りすることができます。遠く離れた国の同年代の仲間と交わり、世界が広がる経験にできればと思います。
そして年末の12月26日(火)には、お茶の水校にも近い文京シビックホールにて、パンデミック前に毎年行っていた特別授業であるクリスマスコンサート*を、4年ぶりに再開します(ありがたいことに、高倍率の抽選に見事当たりました)。
*子どもたちがフルオーケストラの伴奏にて合唱。2020年度から今年度にかけては、一旦合唱とオーケストラによる映像作品の制作へと移行しております(後述)。
さて、先日はクラウドファウンディングの返礼コンサートが1件ありました。コロナウイルスの感染拡大で初めてクリスマスコンサートが開催できなくなった2年前、合唱による映像作品を制作するプロジェクトの第1回目を実施いたしました。当時は非常事態ということもあり、特別授業料をいただく代わりに、クラウドファンディングを実施しました。今回のコンサートはその返礼で、素敵なサロンにて行いました。Aちゃんのご家族や、幼稚園時代のお友だちとそのご家族に参加していただきました。
まるで宮廷の一室のようなそのサロンは椅子一つ取っても豪華で、ゲストの方々の正装の上品さにもうっとりしたものです。昔の宮廷音楽家の気持ちが少しだけわかったような気がします。
コンサートの終盤には、なんと声楽家でもあるお父さまが、モーツァルトのオペラ『フィガロの結婚』より「もう飛ぶまいぞこの蝶々」を披露。その迫力満点の演奏と、お父さまご自身が音楽を楽しむ姿に触れられたことがとても嬉しく、音楽とともにあることで得られる幸せの大きさを改めて感じました。
最後に、今年は『ファミリーコンサート』も再開いたします。アノネ音楽教室の先生を中心に、お子さまにも大人の方にも楽しんでいただけるコンサートです。実体験ほど、お子さまの学びになり、関心を広げるものはない。この1年もそう信じて、歩んでまいります。
アノネ音楽教室代表 笹森壮大
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